・・・酸化焼成と還元焼成・・・
酸化焼成・・・酸素が多量にふくまれている焼成状態
還元焼成・・・空気の量をしぼって、酸素不足の状態にしたもの
化学的に考えると
酸化するというのは、鉄が空気中の酸素に触れて赤錆になるように、何かが酸素と化合することをいいます
粘土も、酸化物で酸素Oを持っている
還元するというのは、陶芸の場合は、作品から酸素を取り去ることです
焼成方法を選ぶ理由は、焼き上がりの色にあります
窯の燃料は、炭素Cが主体です。Cが燃えて熱を出します。Cが酸素Oと化合して、COになり、更にOを取り込んでCO2になる
Cが燃えてCOになる状態を不完全燃焼、更に燃えてCO2になって完全燃焼
燃料に対して十分な空気を送って燃やすと、完全燃焼をして、CO2は窯の中をただ通過して、熱だけを残して外に排出されます。・・・酸化焼成
これに対して、空気を制限して焚くと、酸素Oが不足するので、不完全燃焼を起こし、COは、Oが欲しくてたまりません。そこで作品の釉薬や粘土の酸素Oを、手当たり次第に奪って作品を還元させ、CO2になって外に逃げていく。・・・還元焼成