素 焼 き

釉薬を掛けるのに必要な強さと適度の吸水性をもたせるのが目的

温度は普通750〜800℃くらい

別に素焼きしないで、本焼でも OK (焼締め)

釉薬も掛けないし、素地をただ焼くだけだからといって・・・・・


素焼きの窯詰めの注意点

作品が完全に乾いているかを確かめる

水分が急膨張して爆発を起こし、作品が粉々ににる

キズを調べる

キズは焼くとモット大きくなる 傷物・形の悪い物もタタキ壊して土に戻し、また形成

窯内にほぼ一杯に詰める

重ねても構いません 大きな壺や鉢の中に、小さな作品を詰めてもOK

窯に空間が多くできるときは、耐火レンガ、支柱などを入れ冷め割れを防ぐ

炎が作品に直接に当たらないよう、作品の間に耐火レンガや支柱で囲っておく

棚板をささえる支柱は、3本でも大丈夫(ガタツキがなく安定)上から下まで、1本の柱になるよう


素 焼 き の 方 法

窯の蓋を少し開けておきます

温度の急上昇は、最も危険  ・・・爆発の原因・・・

350℃以上になると、素地に含まれている有機物の燃焼、結晶水の放出

蓋の隙間から水蒸気がでる

500℃位になって、蓋を少し閉じる

これで、「あぶり」は終わりますが粘土の中の石英が573℃で変化し、急膨張しますので、窯内に温度差があると、ヒビ割れの原因

600℃がすぎて、蓋を密閉して、800℃前後までゆっくり温度を上げて素焼きの完了

バーナー部やダンパーのスキ間から冷たい空気が入らないように閉じる


素焼きの注意

900℃以上に素焼きしますと、素地がだんだんと焼締り、吸水性がなくなり、釉薬の接着が悪くなる

600℃以下で素焼きを終わりますと、素地がまだ、粘土状のままで釉薬の水分によるヒビ割れの原因

素焼きの温度は、粘土によって多少の違いがありますが、大体700〜800℃位です

素焼きにかける時間は、100℃1時間として800℃で8時間が標準です


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